人気NFTプロジェクトとして知られる「Cool Cats」が、2022年カタールで行われるサッカーワールドカップの開催を祝ってNFTワールドカップコレクションを発表したことが注目を集めています。
そこでこの記事では、先日リリースされたばかりのNFTワールドカップコレクションについて詳しく解説していきます。
目次
Cool Catsとは?

「Cool Cats」とは、2013年にアーティストのコリンイーガンによってデザインされた「Blue Cat」というキャラクターをモチーフにデザインされた9,999個の人気NFTコレクションです。
「Cooltopia」という舞台で繰り広げられるアドベンチャーゲームになっており、同じ舞台にいる仲間と一緒に壮大なクエストに挑戦し、「MILK」というトークンを手に入れる冒険を続けていきます。
「MILK」は「Cooltopia」内で、ペット用品を購入する為に使用されていますが、今後は多くの使い道が予定されているとのことです。
現在見ている世界は、まだまだ氷山の一角に過ぎないとされており、今後は沼地や砂漠、村や城など、様々な場所が公開される予定となっています。
さらにはバトル要素も盛り込まれる予定で、こちらも現在開発途中ということで情報公開が待たれています。
Cool CatsがリリースしたNFTワールドカップコレクションとは?

そんな「Cool Cats」が、2022年11月17日、世界最大のサッカー イベントを祝ってNFTワールドカップコレクション4,000個をミントしました。
このコレクションは、「Cool Cats」コミュニティと世界中のサッカーファンを集め、このサッカーイベントを祝うために立ち上げられたプロジェクトです。
4,000個のうち1,900個がホワイトリスト用、1,600個が一般向けとなっており、「Cool Cats」と「Cool Pets」のNFTを持っている方は自動的にホワイトリストに登録され、特定のパートナープロジェクトの参加者にも割り当てられます。
NFTワールドカップコレクションについて
NFTワールドカップコレクションの所有者は、トーナメントに参加する32カ国のうちの1カ国を代表するダイナミックNFTを所有します。
所有しているチームがベスト16、準々決勝、準決勝、決勝および最終チャンピオンシップに進むと、それらのチームに関連付けられているNFTコレクションが進化していくというもの。
チームが勝ち進むと、そのチームのNFTの保有者は、ゲームウェアやサイン入りグッズ、一生に一度のIRL体験やデジタルコレクティブルなど、多くの特典を得るチャンスが得られるということです。
さらにこのプロジェクトのDiscordチャンネルで開催されるコミュニティ主導のイベントに参加し、報酬を獲得することも可能ということです。
NFT所持者ができることについても解説しておきましょう。
NFT所持者は、ミントページに行き、ウォレットをミントに接続し、ウォレットを任意のマーケットプレイスに接続し、所持しているNFTを公開します。
ここで勝つと思うチームのNFTを購入・売却・取引を行うことができます。
もし自分がひいきにしていないチームの場合は、ここで取引を行ってもいいかもしれないですね。
さらに豪華な報酬の数々
今回のプロジェクトは、面白い内容もさることながら、豪華な報酬も大きな話題を呼んでいる一つの原因となっています。
トッププロサッカー選手やチームからの限定報酬が用意されており、ほとんどの報酬は、NFTではよく聞かれる「ERC-1155」の形式で配信され、2023 年1月15日までに「Cool Cats」のWebサイトで請求できということです。それではその一部をご紹介していきます。
- ACミランやユベントス、ナポリといった、セリエAトップチームの試合チケット
- サイン入りジャージと試合着用ジャージ
- OneFootballとCool Catsのスペシャルエディションジャージ
また「Cool Cats」で使用できる「クールキャッツNFT」「クールペットNFT」「キャッツFC NFT」、さらに凄いのがチャンピオンになった国のNFTを所有している中から5名に、一生に一度の数日間の体験をプレゼントするというもので、以下の報酬が約束されるといいます。
- 世界最高のサッカー選手の一人に直接会い、あらゆる質問をすることができる
- ACミランのサン・シーロスタジアムとACミランミュージアムのプライベートツアー
- ACミランでのVIPサッカー観戦体験
- このプロジェクトのクリエーターに会い、サッカーとWeb3.0の世界に浸ることができる。
- ACミラン・クラブミュージアムの限定ツアーにご招待
- 往復航空券とミラノの4つ星ホテルでの宿泊
この他にも、多くの報酬が予定されているということですが、サッカーファンにとってはたまらない報酬の数々です、まさに魅力たっぷりのプロジェクトといえるでしょう。
NFTとスポーツ業界の関係

NFTが世界の流行になりつつあった頃から、実はNFTとスポーツは身近なものとして知られており、いち早くNFTを取り入れたのがスポーツ業界でした。
一瞬一秒にドラマが生まれ、二度と同じ事が起こらないシーンを演出してくれるスポーツと唯一無二といわれるNFTの愛称は抜群ということですね。
2019年にサッカーのトレードカードゲーム「Sorare(ソラーレ)」がNFTを取り入れたのを皮切りに、2020年にはアメリカNBAが、2022年にはアメリカメジャーリーグがNFT市場に参入しました。
日本においてもサッカーJリーグ、プロ野球の一部チームなどでNFT活用の動きが活発化してることが、たびたび報道でも聞かれるようになりました。
最近では2021、埼玉西武ライオンズがコロナ対策により観客動員制限され収入減に陥った際、新たな収入源としてNFTの販売を始めたことは大きなニュースにもなりました。
チーム古参の人気選手、栗山選手が2000本安打を達成したときには手書きのサインのNFTを販売したのをはじめ、毎試合のスターティングメンバーの発表ボードを毎試合NFT化して販売するなど、積極的にNFTを取り入れています。
また千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が達成した完全試合ムービーのNFTが、20個限定で販売され即完売となったことも記憶に新しいところです。
人気選手ということもあり、その価値が非常に高くなったことは大きな話題を呼びました。
NFTとスポーツ業界の融合で何ができる?
まず大きなものの一つとして、スポーツファンが奇跡的なシーンをNFT化したものを所有することによって、自分こそが本当のファンだという優越感をコミュニティの中で得ることができるようになり、ひいきにしている選手やファンにより愛着を持てるようになります。
またシーンだけでなく、サインなどをNFT化されることもあり、新人選手であればその後活躍したときに、所有しているNFTは昔から応援していたという証になるもので、誇らしい気分に浸ることもできます。
このように、ファンと選手やチームをつなぐ、新しいコミュニケーションを作ってくれるのも魅力の一つです。
またファンだけでなく、チームや選手にとってもメリットになるのがNFTです。
これまでのスポーツ業界の収入はチケット代やグッズ代などが中心でした。
しかしNFTは新たな収入源となる可能性があります。もし新人選手が活躍し、その後ビッグな選手になった場合、新人の頃に書いたNFT化されたサインが高値で取引されるということがあります。
また大きな大会で優勝したチームは、決勝戦のシーンがNFT化されそれが高値で転売されるということもあります。
このように、個人やチームに利益が還元されるという魅力があるのもNFTなのです。
まとめ

この記事では、「Cool Cats」が発表したNFTワールドカップコレクションと、NFTとスポーツ業界の関係についても解説してきました。
今後もNFTとスポーツ業界、ファンとの間では様々なプロジェクトが誕生していく可能性は大いにあるかと思います。