2021年から過熱感が高まり、多くの関連サービスが注目を集めているNFT界隈。
その中で日本初、日本唯一のNFT美術館として、「一般財団法人NFT鳴門美術館」が設立されました。
NFT鳴門美術館は、2022年3月1日に正式にリニューアルオープンし、一般公開が開始されたことにより注目が集まっています。
今回の記事では、一般財団法人NFT鳴門美術館の概要や活動内容、最新の動きや市場の反応について解説していきます。
NFT鳴門美術館は、NFTアートの発展に大きな貢献が期待される施設であるため、今後のNFTの動向を予想するうえでも、しっかりとキャッチアップしていきましょう。
「一般財団法人NFT鳴門美術館」とは

一般財団法人NFT鳴門美術館とは、NFT化を普及する為に設立された、徳島県鳴門市にて運営するNFT美術館です。
日本初、日本唯一のNFT美術館となるため、市場からは大きな注目を集めています。
まずは、一般財団法人NFT鳴門美術館の概要について詳しく解説していきます。
NFT美術館とは
NFT美術館とは、NFTアートを展示する美術館のことです。
NFTはNon-Fungible Tokenの略で、日本語では「非代替性トークン」という意味です。
NFTアートを分かりやすく解説すると、「替えが効かない、唯一無二の作品」と解釈できます。
直近では、2022年1月14日にアメリカ・シアトルに「シアトルNFTミュージアム」ができたことが大きな注目を集めました。
「NFT鳴門美術館設立」の目的
NFT鳴門美術館は、「今までになかったアートのNFT化を通じ、その価値、可能性に全ての人が触れる場を提供すること」を目的として設立されました。
今後、幅広いNFT作品を取扱い、世界へ発信していくことを予定しています。
日本初、日本唯一のNFT美術館
NFT鳴門美術館は、日本初のNFT美術館であり、2022年5月現在では日本唯一のNFT美術館です。
今後、日本国内にNFT美術館が増えていくかは、先駆けであるNFT鳴門美術館の活躍が大きく影響すると考察できます。
「NFT鳴門美術館」のスタートとリニューアルオープン時期
NFT鳴門美術館の現在までの歩みは、2021年8月12日に「一般財団法人鳴門ガレの森美術館」から「一般財団法人NFT鳴門美術館」へ改称し、2021年11月には、美術館名を「鳴門ガレの森美術館」から「NFT鳴門美術館」に変更しました。
新型コロナウイルス等による影響を受け2度リニューアルオープンが延期となりましたが、2022年3月1日に正式リニューアルオープンし、一般公開を開始する運びとなりました。
「NFT鳴門美術館」の様子
NFT鳴門美術館の公式HPには、NFT鳴門美術館を紹介した動画が掲載されています。
- 日本初の美術館が誕生!世界が注目する技術を体感!NFT鳴門美術館【テレビトクシマ】

- 徳島県鳴門市にある「NFT鳴門美術館」へ行ってきた【NFTぶらり旅 #1】

この他にも、NFT鳴門美術館の公式HPには、NFT鳴門美術館の活動に関連する動画が掲載されています。
「NFT鳴門美術館」の場所と料金
NFT鳴門美術館は、徳島県の鳴門市撫養町にあります。
入場料金は(2022年5月時点)、一般800円、学生500円、小学生以下300円とNFTアートにリーズナブルに触れることができる料金設定となっています。
詳細なアクセス方法や営業時間に関しては、NFT鳴門美術館公式HPをご参照ください。
「NFT鳴門美術館」の活動内容と掲載作品

続いて、NFT鳴門美術館の活動内容と掲載作品について解説していきます。
NFT鳴門美術館の事業内容や、これまでに実施したコラボイベントについてお伝えいたします。
「NFT鳴門美術館」の事業内容
NFT鳴門美術館の主な事業内容は下記です。
- 美術品の保存ならびに公開
- イベント事業による地域社会への貢献
- 文化事業の普及
- 諸外国諸国との文化交流事業
- 美術文化とデジタル文化に関する融合とNFTに関するすべての業務
- 前各号に付帯関連する一切の事業
また、NFT事業としては、以下の活動を行っております。
- 募集・審査(ソーシング)
- 市場調査
- 募集
- 作品・権利審査
- 発行(NFT化)
- 作品用意
- ブロックチェーン選定
- ウォレット等インフラ用意
- 必要暗号資産用意
- NFT登録・発行
- マーケット出展・管理
- NFT原画の管理
- PR企画・2次流通(プロミネンス活動)
- 作品カストディ・輸送・保険
- 展示
- NFT原画の現物印刷、版画印刷
- バックオフィス管理
- 会計処理
- 権利移転手続き等
ANREALAGE(アンリアレイジ)と竜とそばかすの姫のコラボレーション作品を購入

NFT鳴門美術館は、アパレルブランドのANREALAGE(アンリアレイジ)が細田守監督作品『竜とそばかすの姫』 とコラボレーションし、2022年春夏パリコレクションで発表した作品を購入しています。
購入したのは、2022年春夏パリコレクションで発表のANREALAGE x BELLE LOOKのNFT作品1点を1,500万円で落札。
2022年春夏パリコレクションで発表のデジタルルックのNFT作品コレクション10点を3,500万円で落札しています。
Nouns DAO JAPANとコラボイベントを開催
NFT鳴門美術館は、Nouns DAO JAPANとコラボしてNouns二次創作品の展示コンテストを開催しました。
NounsはNFTプロジェクトの一つで、毎日1体ずつNounと呼ばれるNFTがランダムに生成されて、公式サイト上でオークションにかけられ、競り落とした人がNounの保有者になると同時にNouns DAOのメンバーとなり、DAOの意思決定に参加することが可能となるNFTプロジェクトです。
NFT鳴門美術館は、Nouns DAO JAPANがコラボした二次創作品の展示コンテストで、「世界のトレンドNFT展」のNounsブースにて、Nouns作品と一緒に展示を行いました。
「ジャクソン・ファミリー財団ジャパン」と提携し、「NFT museumプロジェクト」をスタート
NFT鳴門美術館は、美術館3.0時代に向け、「NFT museumプロジェクト」を行うため、ジャクソン・ファミリー財団ジャパンと提携したことを発表しました。
ジャクソン・ファミリー財団ジャパンは、故マイケル・ジャクソンの両親によって設立された「ジャクソン・ファミリー財団」の公式の日本支部として、慈善事業を行う非営利団体です。
国境を越えて、文化と人々の架け橋となることを目的とし、全世界の美術館で所蔵する美術品や有名アーティストが保有する貴重品といった文化財のNFT化を通じて、美術品や貴重品といった文化財に全世界からアクセスできる世の中を作ることを宣言しています。
第三者が勝手に美術品をNFT化して出品、販売できないようにするため、NFT化からNFTの販売まで安全かつ信頼できる仕組みを提供することや、仮想空間上の美術館へアクセスできるNFT「NFT MUSEUM MEMBERS(NFTミュージアムパス)」を発行し、既存美術館の入場料以外の新しい収益源を築くことを予定しています。詳細な内容は、今後発表予定です。
「NFT鳴門美術館」の最新の活動と市場の反応

続いて、NFT鳴門美術館の最新の活動と、市場の反応について解説していきます。
2022年5月にNFT鳴門美術館は、メタバース空間で作品を展示することを発表しました。
この最新の動きについても、詳細を解説していきます。
メタバース空間で作品の展示を開始
NFT鳴門美術館は、クリエティブコラボを軸に企画立案運営を行う株式会社ワールド・コラボ・ジャパンと、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社、AIによる絵画作品を作る株式会社Creator’s NEXTと協業し、「社会性 × 経済性 」をコンセプトとした、新たな企画を2022年5月中旬より開始することを発表しました。
「NFT鳴門美術館」についての市場からの反応
NFT鳴門美術館についての市場からの反応では、下記の様な声が確認できました。






NFT鳴門美術館の活動への期待や興味の声、実際に利用した方からのポジティブな声があがっています。
NFT鳴門美術館では、公式Twitterアカウントをアクティブに運用しているため、公式アカウントから情報の収集をしたり、積極的な交流を楽しんでいただければと思います。
これからの「NFT美術館」の展開

今回の記事では、一般財団法人NFT鳴門美術館の概要や活動内容、NFT鳴門美術館の最新の活動と市場の反応について解説いたしました。
まだ日本国内のNFT美術館は、NFT鳴門美術館の一つのみであり、今年できたばかりのため、一般層まで認知が広がっているとは言えません。
しかし、今後、NFT鳴門美術館の活躍により、NFT美術館という施設が一般化されることが期待できます。
NFT鳴門美術館はリーズナブルな料金で入場できる施設ですので、是非、時代の先駆けとなる施設を楽しんでみましょう。